VITO-107/108/4562132121078/
Plankton Co., Ltd./
¥2,940(tax in.)
スーツケース・オブ・ストーンズ
*ボーナストラックとしてコラボ曲やCM曲など初CD化音源を収録した2枚組
*ノラ・ジョーンズ、シェリルクロウらでグラミー賞に輝くハスキー・ハスコルズがミックスとマスタリングを担当
*「午後の紅茶 アジアンストレート<無糖>」のCMでエミ・マイヤーが歌い話題となったブッカー・Tの「ジャマイカ・ソング」をクール・ワイズ・マンと新たにカバー
*iTunes StoreのJazzチャートで1位となった「ア・サマー・ソング」を収録
*「アヲハタ55ジャム」CM曲を初音源化
Disc1 "Suitcase of Stones"
01. マスター・ピース
02. トゥ・ザ・ウッズ
03. ハッピー・ソング
04. ザ・リターン
05. クリストファー
06. スーツケース・オブ・ストーンズ
07. イフ・ウィ・ワー・ツリーズ
08. ルース
09. イェスタデイズ・レイン

Disc2 "Bonus Tracks"
01. ジャマイカ・ソング(スカ・ヴァージョン)/エミ・マイヤー・ウィズ・クール・ワイズ・マン
02. ア・サマー・ソング(イングリッシュ・ヴァージョン)/エミ・マイヤー・アンド・ザ・シャンハイ・レストレイション・プロジェクト
03. ア・サマー・ソング(ジャパニーズ・ヴァージョン)
04. ア・ウィンター・ソング(イングリッシュ・ヴァージョン)
05. ア・ウィンター・ソング(ジャパニーズ・ヴァージョン)
06. ドレミファ(アヲハタ55ジャム CM曲)/エミ・マイヤー
07. フレンドリー・フェイス(アヲハタ55ジャム CM曲)/エミ・マイヤー
*PC、携帯など音楽配信での販売は本編(Disc1)のみになりますので、ご注意下さい。
 
 シンガー・ソングライターたちの中には例えば、15年間に3枚しかアルバムを発表していないフィオナ・アップルみたいに、必要に迫られた時にだけ曲を綴るタイプがいる。かと思えば逆に、ジェシー・ハリスみたいに曲を書くという行為が生活に溶け込んでいて、ある程度の数の曲が貯まったらレコーディングをし、次々にアルバムを送り出す人もいる。エミ・マイヤーもやっぱりそうやって呼吸するように、日記のように、曲に生きた跡をこつこつと記録してゆくタイプなんだろう。でなければ、5年前に大学に入ってから曲作りを始めたというのに、ここに早くも3枚目のアルバム『スーツケース・オブ・ストーンズ』を発表しようというハイ・ペースは、説明がつかないのだから。しかも今回は2枚組。DISC1がそのサード・アルバムで、DISC2のボーナスディスクには彼女がこれまでにCMに提供した曲や既発曲の別ヴァージョン、配信のみでリリースされていた曲が集められている。
 日本人の母とアメリカ人の父の間に京都で生まれ、1歳の時からシアトルで育ったエミ・マイヤーは、ロサンゼルスの大学で民族音楽学を学ぶ傍ら、シンガー・ソングライターとしての活動をスタート。2007年秋には早速、夏休みを利用して制作したデビュー作『キュリアス・クリーチャー』を発表している。生まれ故郷に留学したのもこれと同じ頃で、以後日本にも活動の場を広げ、『キュリアス・クリーチャー』はiTunes Storeのジャズ・チャートで1位を獲得するなどして注目を集め、2009年4月末には日本盤も登場。続いて、全編日本語の詞でまとめたセカンド『パスポート』を2010年3月に送り出した。そして本作で彼女は再び英語に切り替えて詞を綴っている。聞けば家庭内でも言語を混ぜたりせずに話していたそうで、アルバムを作る際はどちらかに統一。1曲の中でミックスすることもない。それは、バイレイシャル/バイリンガル者としての、ひとつのこだわりのようだ。ただ曲そのものは2008年から2009年にかけて綴られ、2009年春にレコーディングを始めたというから、本作は『パスポート』とほぼ同時進行で生まれたとみていいのだろう。
 にもかかわらず『パスポート』とは全く異なる音が鳴っているのは、エミがコラボレーションによる音楽作りを志向しているからにほかならない。そもそも、幼い頃からクラシック・ピアノを学んでいた彼女が中学時代にジャズに興味を広げたのも、他のミュージシャンたちとジャムをしたかったからだそうで、日本ではShing02やJazztronikといったアーティストたちと次々に交流。と同時に、クラシック、ジャズ、ポップ・ミュージック、大学時代にアカデミックに探求した世界中の民族音楽……と、これまでに多様な音楽を吸収してきた人だけにジャンルにまったく縛られておらず、どんなスタイルでも選択できる柔軟さを備えている。だからこそ、続けざまに3枚のアルバムを作っていながら、どれも確固とした音楽的キャラを備えているのである。地元のジャズ・ミュージシャンたちと一緒にアレンジを膨らませたファーストは、どちらかと言えばジャズ的なライヴ・アンサンブルに根差した統一感に包まれているが、セカンドでは日本・アメリカ・ブラジルから多数のミュージシャンたちを起用。日本語の詞はShing02=Shingo Annenと共作し、ボサノヴァやレゲエの要素をも取り入れて、抑揚のあるカラフルなアルバムに仕上げていたものだ。
 そして引き続き自らプロデュースを行ない、ミックスとマスタリングはハスキー・ハスコルズ(エミは彼の名をジョー・ヘンリーやヤエル・ナイムのアルバムを通じて知ったそうだが、ほかにもトム・ウェイツやノラ・ジョーンズの作品を手掛けている売れっ子だ)に依頼して仕上げた本作もまた、コラボの賜物である。「地元のミュージシャンたちと再会したかったから」とシアトルで基幹部分を録音し、ファーストに参加したドラムスのエリック・イーグルほか(エンジニアのジェイ・ケニーもファーストでコラボした人物)、一大音楽都市たるこの町のジャズやロックやクラシック界で活躍する腕利きミュージシャンたちを「自分で見つけたり、彼らから仲間に紹介されたり」しながらキャスティング。エリックとキース・ロウ(ベース)とエミ(ピアノ)のトリオを基本に、曲ごとにストリングス、クラリネットやフリューゲル・ホーン、ウクレレといった楽器を交えて、実に丁寧にアレンジを施している。「今回は従来と曲の構成も違いますし、ベーシストも変わって、彼のスタイルはもっと長い音と間がありました。それにホーンやストリングスも世界感を大切に作り上げたかったので、グルーヴと共に物語性も目指したところです」と、彼女は方向性を説明。実際、今回は音のひとつひとつに愛しげにたっぷりと含みを持たせており、同じレゲエの解釈(『ザ・リターン』)もセカンドでの試みとは趣を異にし、ジャズもソウルもロックも消化して、1960〜70年代のアメリカのソングライターたちを想起させるクラシカルでタイムレスなポップ・ソングの数々を披露している。そう、言うなればキャロル・キングやバート・バカラック/ハル・デイヴィッドの作品に重なる部分があると思うのだが、この辺の音楽は本人は通過していないというから、余計に興味深い。
 そんなサウンドに促されて、詞のアプローチにも変化が訪れている。独りで綴ったために『パスポート』よりパーソナルで自身の経験と感情から生まれたものが多いというが、抽象的な表現が多かった『キュリアス・クリーチャー』の英詞に比べると言葉の数はグッと絞られ、表現は平易だ。そして自然界などに由来する普遍的なメタファーは馴染みやすく、ひとつひとつの言葉が耳にナチュラルに浸透するだけの間を与えて、伝えたいことをより明確に描写。真摯で優しい視線で、移ろいゆく時間や環境の中で変わらないもの/大切なものを見極めているかのようでもある。「“別れ”と“再会”そして自然のイメージが現れるのは、シアトルとロサンゼルスの友達と風景が恋しかったのかもしれません。同時に、新しいコミュニティと自分を発見してとても生き生きしていたし、変化を感じていた貴重な時期だと思います」とエミ。タイトルには、「別れに対して強がりな人を描いている」曲の名前を選んだ。「アルバム名は何回か変更したのですが、最終的に『スーツケース・オブ・ストーンズ』にした理由は、旅の気軽さ(suitcase)と思い出の重み(stones)の両方を示すからです。私は日常の感情や学んだことを曲にすることによって前に進んでいるので、アルバムの内容を良く表しているタイトルだと思います。曲としても『スーツケース・オブ・ストーンズ』はスタジオでスムーズに完成したので、レコーディングをした時期のエッセンスが詰まっています」。
 こうして完成したアルバムを彼女は、「素直に自分の成長を映した作品だと思う」と総括している。それは少々控え目なコメントではあるのだが、まったく的確でもあり、前作もそうだったし、きっと次のアルバムでも自然に、着実に成長してゆくのだろう。綴った曲の数だけ。

2011年1月 新谷洋子

追記:DISC1と同様に彼女がコラボの妙を披露するDISC2の、2組の共演アーティストについて説明を補足しておこう。ブッカー・T・ジョーンズのカバー『Jamaica Song』では東京出身のスカバンド、クール・ワイズ・マンと、それぞれ英語と日本語のヴァージョンで録音された『A Summer Song』と『A Winter Song』では、ザ・シャンハイ・レストレイション・プロジェクトと共作。後者は中国系アメリカ人のプロデューサー=デイヴ・リアンのプロジェクトで、1930年代の上海のジャズをインスピレーション源に、東洋の音楽とエレクトロニカなどをミックスした、ユニークな音楽性で知られている。







発売日:2010年3月3日
品番:XQGU-1003
定価: 2,520円(税込)
パスポート
01. 庭園
02.
03. パスポート
04. オアシス
05. 約束
06. 君に伝えたい
07. 登り坂
08. 貝がら
09. 遂に

東京、サン・フランシスコ、バイーア(ブラジル)で録音された
全曲日本語詞のセカンドアルバム。
音楽性の多様さと美しい日本語が絶妙に融合。
All songs written by Emi Meyer and Shingo Annen






登り坂
2nd Albumのリードトラックともいえる名曲。ギターには数々のバンドで活躍するマルチ弦楽器奏者高田漣を迎えたミディアムバラード。: 2010/1/27
エミ・マイヤー - 登り坂 - Single


君に伝えたい
日本盤CD「キュリアス・クリーチャー」にボーナストラックとして収録された曲の新テイクを配信リリース。70年代初期の日本の女性シンガーソングライターのアルバムを思わせるような美しい日本語が話題となった、言わば2ndアルバムの布石ともいえる佳曲。: 2009/12/16
エミ・マイヤー - 君に伝えたい - Single



庭園
全曲日本語詞となる2ndアルバムからの先行カットは、晩秋に似合うノスタルジックなボサノヴァ。J-Popには無い日本語のボキャブラリーが不思議に心地よい一曲。: 2009/11/18
エミ・マイヤー - 庭園 - Single




Jamaica Song/ Emi Meyer with Cool Wise Man
キリンビバレッジ「午後の紅茶 アジアンストレート 無糖」の CMでエミ・マイヤーが歌い話題となった Booker T.の「Jamaica Song」を、エミ・マイヤー自身がクール・ワイズ・マンとカバー!やさしいロックスティディになりました。: 2009/10/21
エミ・マイヤー - 庭園 - Single





発売日:2009年4月29日
品番:XQGU-1001
定価: 2,520円(税込)
解説:渡辺亨
キュリアス・クリーチャー
01. Room Blue/ルーム・ブルー
02. City of Angels/シティ・オブ・エンジェルス
03. Arrivederci/アリヴェデルチ
04. Ribbon of Yellow/リボン・オブ・イエロー
05. Dear John/ディア・ジョン
06. One Good Song/ワン・グッド・ソング
07. Curious Creature/キュリアス・クリーチャー
08. Pisces/パイシーズ
09. 君に伝えたい (Bonus Track)

iTunes Store のJazzチャート1位に輝いたデビューアルバムが
遂にCDリリース!!
*日本語の新曲「君に伝えたい」をボーナストラックとして収録。

T-shirt "Curius Creature" now on sale !!
Comments
MUSICIAN

幸運にもCDより先にライヴで彼女の音楽に触れることができた。凛として、それでいてどこか飄々として、ただ曲の世界だけを見つめているような美しさがありました。
是非、生で聴いてほしい人です。
おおはた雄一

Emi Meyerの声を始めはネットで聴いたのですが、CDを手に取って歌詞を見ながら聴くと、より世界観に引き込まれました。
Curious Creatureはタイトルの如く、ジャンルを問わず興味深く、秀逸なアルバムです。
Shing02

彼女の発した声が空気を通じて音になる。
その音は世界中を飛び回ることの出来る翼を持った言葉となった。

その言葉がまた空気を介して僕の耳に入ってくる。
その言葉を、その音を、その声を聴いていたら
たまらなく嬉しくなって、
僕のまわりの空気も暖かな、柔らかな、景色に変わった。

ありがとう、とっても素敵な音楽ですね。
高田漣

RADIO

新緑映えるこの季節。春風に誘われて、ラジオから、例えば「ルーム・ブルー」が流れてきたら、「この歌、誰?」と耳をそばだてることだろう。21歳にしてこの風格。女性シンガー・ソングライターの系譜に、また一人逸材が加わった。
TOKYO FM「ONCE」JFN長利清之

あさりたっぷりクラムチャウダーのような。
アスパラガスサラダのような。
サクラエビのカキアゲのような。
タケノコご飯のような。
「大人の旬」を楽しめる方には
きっといい感じの音です。
K-MIX 編成制作部 寺田和史

自分が住む札幌と緯度がほぼ同じなシアトルからやって来た彼女の歌声は、この広大な北海道の大地の様におおらかで、どこかやさしいニオイがしました。
AIR-G' FM北海道「Vivid Couleur」ディレクター 得田博之

だまって身を委ねてただ聴いてください!そうすればきっと分かります。
水のようにかたちに沿って変化するような彼女の声がこころに染み渡っていくことに彼女のスゴさを感じずにはいられません。一枚聴き終わればイライラもどこかに消えてしまっています。
エフエム京都 α-STATION 福田ちづる

かわいい彼女の写真を見つつ、ライナーは読まずにアルバムを聴きました。4曲目くらいで「あ、ジャズだ。」と気づきました。はい、気がつくの遅いです。しかし。それほどエミの歌声は耳に残ってひきこまれる、ということなのです。
cross fm 森山真由

EDITOR & WRITER

「いいんだけど……どうしてか繰り返し聴くことがない」
最近はそんなオンガクが多いけれど、彼女は違います。
いちど聴いたきりで終わらない。
使い捨てには、決してならない“グリーン”な音楽。
ソトコト編集部 井口桂介

エミ・マイアーをはじめて観たとき
その繊細なキーボードのフレーズ以上に
温もりの感じられる曲と歌に親近感を覚えた
Player編集部 菊池真平

光彩あるメロディとゆったりした歌。音楽だけをとれば、とっても本格的なピアノ弾き語り基調のシンガー・ソングライター表現を聞かせる人だと思う。ジャズ愛好からくるのか、ちょっとしたタイム感の気持ち良さがあり、それがグルーヴィさに繋がるのもマル。ようは、しっくり来ちゃうのだ。
佐藤英輔

エミ・マイヤーの曲を聴きながら、ピアノに促されて解放された彼女の意識の流れを辿っていると、一見ランダムな点と点がメロディという線で結ばれて最終的に必ず、ひとつの寓意なのか教訓なのか答えなのかに到達する。どの曲にもあるそんなユーレカ!の瞬間みたいなものに、いちいちハっとするのがなんとも楽しい。
新谷洋子

2009年のナチュラル・ウーマン、それがエミ・マイヤー。
低くエモーショナルな歌声と力強いピアノタッチに音楽に向けた意志を感じた。
中安亜都子 

まっすぐな人。あんなに美しいのに、ちっともウリにしようと思ってない。
ただひたすら、自分の表現を模索する彼女の背筋は、ぴんと伸びています。
それでいて、艶消しの声の大人っぽさ、一筋縄ではいかないピアノ。
そのギャップにドキリです。
CDジャーナル編集部 原典子

エミ・マイヤーのハスキーで味わい深いヴォーカルと、ジャズ、ロック、ソウル、ポップスなどの要素を含む、キャロル・キング並みの飛び抜けたセンスのソングライティングに触れると、素直に
心からの歓びを得られる。そして、21歳にして、ユーモア溢れる、独自の物語性や思想を含んだ歌詞に、強烈な魅力を感じるのだ。
BARFOUT!編集部 古宮亜由美

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ジャズとソウルがセンス良くブレンドされた心地よいサウンドとスモーキーな歌声、穏やかな表情を通して聴こえてくる並々ならぬ才能に乾杯したい!
HMV商品本部ジャズ担当 山本勇樹

声も秀でてますが、何よりも曲がヨイですナ!!
タワーレコード渋谷店ジャズ担当 本橋卓